米CIAが拷問手段の一つに「音楽」を使用していたことは、以前から広く知られている。その内容はテロ容疑者を狭い部屋に閉じ込め、長時間にわたり大音量で歌を流すというもの。昨年12月に米上院情報特別委員会が拷問の報告書を公表したことで、実際にどんな曲が使われていたのか明らかになった。
メタルロックやヒップホップ、子供の歌までジャンルはさまざま。中には、無断で楽曲を使用した事に対する著作権料の請求を行ったバンドもいるようだ。
以下はCIA拷問プレイリストの一部:
1.プリンス、『ラズベリー・ベレー』
1985年の大ヒットソング。
2.Matchbox Twenty、『コールド』
90年代にデビューしたオルタナティヴ・ロックバンド「マッチボックス・トゥエンティ」のサードアルバムより。バンドの中でも比較的マイナーな曲なので、もしかするとCIAに熱狂的なマッチボックスファンがいたのかもしれない。
3.セサミストリートのテーマ
40年以上にわたり世界中で愛されてきた子ども向けテレビ教育番組「セサミストリート」。これを8時間連続で聴かされれば誰でも気が狂う。
4.デヴィッド・グレイ、『Babylon(バビロン)』
5.ニール・ダイアモンド、『America』
2011年にロック殿堂入りを果たした大物ミュージシャン。9/11の後に愛国の歌としてよく流されていた曲だ。
6.ドラウニング・プール、『Bodies』
ミュージックビデオがいかにもそれっぽい。
7.クリスティーナ・アギレラ、『Dirrty』
8.メタリカ、『エンター・サンドマン』
ローリング・ストーン誌の『オールタイム・グレイテスト・ソング500』で408位に選ばれたヘヴィメタルのクラシック。
9.ビージーズ、『Night Fever(ナイト・フィーバー)』
映画『サタデー・ナイト・フィーバー』のサントラより。
10.エミネム、『The Real Slim Shady』
11.バーニーのテーマ、『I love you』
アメリカの子供向け番組。紫×緑のボディーカラーとねっとりとした声が印象深い。
12.マリリン・マンソン、『The Beautiful People』
13.『Meow Mix』
キャットフードのCMに使われた曲。ジョークとしか思えないが、この歌に苦しめられた被害者が実在するということを考えると笑えない。
参考記事:「TWC Central」
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