ソーシャルメディア離れが進行中? 若者の意識調査 [インド]

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かつてない勢いで成長を続けるソーシャルネットワーク。時代はまさに、「SNS全盛期」といえるでしょうか。そんな中、なんと「インドの若者の間では、早くもソーシャルメディア離れが進んでいる」との調査報告を見つけたので紹介します。

インド商工会議所連盟(ASSOCHAM)が行った最新のアンケート調査によると、インド都市部の若者達の間で「ソーシャルメディア疲れ」が起きており、FacebookやTwitter、Google+などのSNSにアクセスする頻度が、以前に比べ減少傾向にあるそうです。

今回アンケート調査に参加した人のうち、約55%が、利用し始めたころに比べると、ソーシャルメディアに対する熱意が薄れ、意識的に利用時間を減らしたと答えています。

以下に、調査結果を簡単にまとめてみました。


ASSOCHAMによるSNS意識調査


調査の概要:

  • 対象: インド都市部(ムンバイ、デリー他)に住む12~25歳の男女2000人
  • 期間: 2011年10月から12月
  • 内容: SNSに対する意識調査(利用状況、平均利用時間など)

調査結果:

■ 75%が、複数の人気SNSにアカウントを作ったものの、実際に利用するのは1つだけで、後はほったらかし

■ 55%が、以前に比べSNSに対する興味が薄れており、意識的に利用時間を減らしたと答えた。そのうちの約30%が、アカウントを削除。残りは、プライバシーへの考慮から、SNSで共有する情報の量を減らし、たまに様子を覗き見する程度

■ 20%が、ほとんどSNSにログインしない。ネットでの交流手段としては、Google TalkやYahoo Messengerなどチャットをより好む

男性に比べ、女性の方がSNSの利用率が高い

■ 25%が、SNSに費やす時間を以前より増やし、複数のSNSにログインして定期的に交流を行っていると答えた。そのうちの約65%が女性で、そのほとんどが、SNSを日課としている

デリーでの調査結果(対象200人)

■ 60%が、ソーシャルメディアに対して魅力を感じなくなり、利用時間を大幅に削った。その理由は、頻繁に送られてくる無意味な投稿に嫌気がさしたため

■ それに対し30%が、SNSに費やす時間を増やし、複数のプラットフォームを利用して頻繁に投稿を行う

■ 50%以上が、自宅や学校、職場など場所を問わず、携帯電話などからSNSにアクセスしてしまい、中毒ともいえる過度の利用状況が、健康や仕事、プライベートにまで支障をきたし始めたと答えた

バーチャル世界が現実世界を侵食

今回調査に参加した人の大半は、SNS活動が実生活に何らかの悪影響を及ぼしたと答えています。「もっとフォロアーを」、「コメントはすぐに返信」といった、半ば強制的なソーシャルメディアの風潮が、寝不足、憂うつ、対人関係の劣化、集中力低下、情緒不安定など、マイナス要素を引き起こす原因となったようです。

さらに、実世界での人間関係とソーシャルメディアでの人間関係が一緒くたになってしまい、普段の行動にも考慮不足や無作法さが現れるようになったという人も多いようです。

調査結果発表の際、ASSOCHAM 局長のD.S.Rawat氏は、

「テクノロジーが若者への重圧となっていることは明らかだ。ゆえに若者のSNS離れが徐々に進行している。若者は、デジタル・アイデンティティーにとらわれるのではなく、もっと重要なことに目を向け始めている」

と指摘しています。

最近では、ソーシャルネットワークの価値が過大評価されていると感じるときがあります。私個人としては、疎遠だった小学校時代の旧友に、SNSを通して再会できたときの喜びと興奮が忘れられません。テクノロジーの素晴らしさを、心から実感しました。

SNSをストレスやプレッシャーと取るのではなく、実世界とのバランスをうまく保ちながら、日常生活をより充実させられるような使い方ができればと思います。

ソース:

Press Releases – Associated Chambers of Commerce and Industry of India

  • 高橋

    ん〜、、、

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