「赤毛の人は痛みに強くて寒さに弱い!?」: 人体の不思議

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Redhead 2

photo by hankoss via flickr

先日、デンマークの科学ブログ「Science Nordic」が、人種の違いに関するとても興味深い記事を載せていた。その記事によると、“赤毛の人”は他の人種に比べ、刺激に対する感受性が異なるのだという。

[以下、Science nordicから一部引用]

昔から「赤毛の人は冷たいものに弱い、麻酔が効きにくい」という都市伝説があった。近年の研究結果を積み重ねていくと、どうやらその噂はまんざらデタラメでもないようだ。特に「痛みに対する感受性」と「特定の物質に対する肉体反応」が他の人種と違うらしい。

痛みや刺激物に対する反応の違いを測定する実験で、さまざまな人種の被験者にカプサイシン(唐辛子の辛味成分)を注射したところ、非常に面白い結果が出た。

実験を行ったオールボー大学のLars Arendt-Nielsen教授によると、赤毛の人たちは他の被験者に比べて、「注射の刺痛や唐辛子成分の刺激に反応を示さなかった」という。

つまり、赤毛の人は、「チクッとする痛み」と「辛さ」に強いということだ。この他にも、「赤毛の人種は、他の人種とは違う」という研究結果が、いろいろと出ている。

それらの研究結果を大まかにまとめると、赤毛の人に関して次のような特性がみえてくる:

赤毛の人は・・・

  • チクッとする痛みに強い

  • 辛いものが平気

  • 冷たいものに敏感

  • 麻酔注射の影響を受けにくい

  • 動脈硬化や子宮内膜症のリスクが高い

また、赤毛の人は病気にかかりやすいという研究結果も出ている。「太陽を避ける傾向があり、ビタミンDが不足しているため、もしくは体のビタミン吸収率が低いため」なのだとか。

遺伝子の違い

なぜ赤毛の人種にこのような違いが出てくるのか?研究者たちは、「赤毛遺伝子」があるのではないかと信じている。

メラニン合成の要となる「MC1R」という受容体遺伝子があるのだが、これが髪の色を決定するらしい。赤毛の人の場合、この遺伝子が他の人種と大きく違っている、つまり「突然変異」なのだという。

このMC1Rは、中枢神経と密接なつながりがあると考えられている。研究者たちは、この遺伝子の違いが感受性の違いを生んでいるのではないかと推測したわけだ。

ちなみに、赤毛の人口は全世界の約2%、北半球だと約6%を占めている。スコットランドに限っては、人口の13%が赤毛らしい。

ソース: Science Nordic

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