「百害あって一利なし」とよく言われるタバコ。過度の喫煙習慣が体に悪いのは明らかだが、肌年齢といった外見にもあからさまな悪影響を及ぼすのだろうか?
ここで紹介するのは、米ケース・ウェスタン・リザーブ大学が実施した喫煙に関する研究結果の一部。一卵性の双子79組を対象に、「片方だけ禁煙する」グループと「両方吸うが喫煙歴に5年以上の差がある」グループに分けて、肌の調子や老化速度に違いが出ているかどうかを調べたものだ。
以下の双子をみて、どちらが喫煙者か、もしくはどちらが喫煙歴が長いかわかりますか?
1.
左の人が、右の人よりも17年長くタバコを吸っている。目袋と唇周りのしわに違いがみられる。
2.
左が吸わない人。右は長年の喫煙者。鼻下のしわが違う。
3.
2人とも喫煙者。右側の方が14年長く吸っている。
4.
右が喫煙歴29年。左はノン・スモーカー。目の周りにやや違いが出ている。
※ ※ ※
実際のところ、そこまで大きな違いが出ているわけではない。言われてみればそうかも…、と思う。
肌年齢は食事や飲酒、日焼け、ストレスなど、さまざまな要因に左右される。よって上の例がすべてタバコのせいとは言い切れないが、やはりそれなりに影響があるのかな?実験でこれらの写真を何も知らされていない人たちに見せたところ、約6割が喫煙者のほうが老けて見えると答えたらしい。
今回の研究を指揮したBahman Guyuron教授は、肌老化とタバコの関係について、「喫煙はコラーゲンの形成を減らすため、コラーゲン分解が進み、皮膚循環が鈍る。またニコチンにより皮膜厚みも失われる」としている。
ソース:「Plastic and Reconstructive Surgery」
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