上の画像は、1581年に作成されたとみられる世界地図。日本や南米大陸、ニューギニアなどの形が少しおかしいが、400年以上前に描かれたとは思えないほど良く出来ている。1581年といえば、日本は戦国時代真っただ中の天正9年で、本能寺の変が起こる1年前だ。ヨーロッパ人がオーストラリア大陸を発見したのは17世紀に入ってからなので、この地図には載っていない。
タイトルには古いフランス語で「全世界を1周したドレーク氏の航海」と記載されている(LA HERDIKE ENTERPRINSE FAICT PAR LE SIGNEUR DRAECK D’AVOIR CIRCUIT TOUTE LA TERRE)。ドレークとは、16世紀エリザベス朝イングランド生まれの航海者、海賊であり海軍提督のサー・フランシス・ドレークのこと。イングランド人で初めて世界一周を達成した人物であり、アルマダ海戦では艦隊の司令官としてスペインの無敵艦隊を撃破し、歴史に名を残した(Wikipediaより)。
Theatrum Orbis Terrarum
こちらは、ドレークの地図より11年前の1570年に現ベルギーのアントウェルペンで出版された世界初の近代的地図「Theatrum Orbis Terrarum」(世界の舞台)。フランドル人の地理学者アブラハム・オルテリウスにより作成された。こちらの方が、より詳細に描かれている。
Image via Library of Congress
参考:「Reddit」
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