16世紀の軍事関連マニュアルに載っている奇妙な挿絵が注目を集めている。猫や鳩にブースターらしきものを括りつけて爆破武器として使用する、というとんでもないアイデアをイラストレートしたものだ。
これは1530年頃にFranz Helm(フランツ・ヘルム)というドイツの砲術学者が作成した砲術/攻囲戦に関する指南書。同書を翻訳したペンシルバニア大のリサーチャーによると、猫ロケット(?)のパートには次のような説明書きがあるらしい:
焙烙火矢のような袋を作れ。町や城に攻め入る場合は、その近隣から猫を捕まえよ。猫の背中に袋を縛り付け着火し、十分に燃え上がってから猫を解放しろ。そうすれば猫は近くの城や町に逃げ込み、恐怖から干し草や藁の束に隠れようとして、それらに火をつけるであろう
つまり怯えた猫に爆弾を背負わせて、敵地を放火させようというものだ。
専門家によると、当時このような動物兵器が実際に使用されていたという記録は一切残っていないという。「動物が元いた場所に逃げ走る可能性は極めて低い。むしろ自陣に火をつける可能性の方が高い」と指摘している。
ソース:「AP」
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