干からびたカリフォルニアの湖から出てきた水中のサプライズ

カリフォルニア 旱魃

現在アメリカのカリフォルニア州は過去最悪レベルの旱魃(かんばつ)に見舞われてる。州全土で湖などの水位が著しく低下しており、非常に深刻な状態だ。

カリフォルニア農業食糧省の報告によると、年内で失われる表面水の量はおよそ2.2兆ガロン(1ガロン=3.78リットル)に達するとの見通し。先週の時点で、州の82%が「異常な旱魃」(D4)もしくは「特に深刻な旱魃」(D3)に指定されている。いくつかの主要な貯水池では、水の量が約4分の1にまで下がってしまった。

▼3年で変わり果てた北カリフォルニアのフォルサム湖フォルサム湖 3年後via Reddit

水位が大幅に減ったことにより、干からびたカリフォルニアの湖からはさまざまなサプライズが見つかっている。ポリスバッジや盗難車、ゴーストタウンの残骸など、これほど大規模な旱魃がなければ永遠に水の底で眠っていたであろう代物だ。

1.22年前の警察バッジと拳銃

カスタイック湖 拳銃と警察バッジIMAGE via LA COUNTY SHERIFF’S OFFICE

今年10月、ロサンゼルス北部にあるカスタイック湖で、地元の漁師が警察官のバッジと拳銃などが入ったバッグを発見した。ロサンゼルス・タイムズ紙によると、地元警察はバッグの持ち主の特定に成功した様子。事件性などはなく、1992年にこの場所を訪れた警察官が湖に落としてしまったものらしい。

現在カスタイック湖の貯水量は本来の29%ほどにまで減少している。

2.盗難車のステーションワゴン

今年7月に、州南部のサンルイスオビスポにあるラグナ湖からステーションワゴンが引き上げられた。地元警察によると、車種は1996年製のスバルで、2006年に盗難が報告されていたという。車の持ち主も見つかったらしい。

ラグナ湖では、他にもセミオートの銃やラップトップPCなどが発見されている。

3.失われたゴールドラッシュ時代の町

ゴールドラッシュ時代の町 KEVIN CORTOPASSI/Flickr

北カリフォルニアでは、人造湖により沈んでしまったカリフォルニア・ゴールドラッシュ時代の廃墟や浸食した建物の土台などが見つかっている。

歴史的な低水位に見舞われているサクラメント近郊のフォルサム湖からは、「モルモン・アイランド」と呼ばれた鉱山町の跡地が姿を現した。1840年代にモルモンの探鉱者たちが開拓した居留地だ。

シャスタ湖やオーロビル湖など他の北カリフォルニアの湖でも、金鉱山跡地や留置所、橋などが再浮上した。非常に多くのアーティファクトが陸に上がったため、パークレンジャーたちは略奪者に悩まされているらしい。

ゴールドラッシュ時代の町 1by Velo Steve/Flickr

▼パインフラット湖、60年間沈んでいた建物の土台パインフラット湖 建物via Reddit

4.採金者の新たな希望

新たな金脈 CAITLIN CHILDS/Flickr

『ナショナルジオグラフィック』誌によると、湖や河川の水位低下により、豊富な金鉱床の地域にアクセスしやすくなったのだという。希望を持った新世代の探鉱者たちが、ゴールドを求めてこれまで手付かずだったカリフォルニア州の河流に殺到しているようだ。

伝えられるところによれば、州立大学サクラメント校の生徒が、旱魃以前は入れなかった川で900ドル相当の金を発見したらしい。

5.珍しいクラゲ

珍しいクラゲ1via Lake Oroville Visitor Center/Facebook

極度に乾燥した気候の影響で、カリフォルニア北部のオーロビル湖では小さい淡水クラゲが大繁殖しているそうだ。旱魃の年になるとこの種のクラゲが増えるのだという。

6.廃墟となった別荘地

ボンベイ・ビーチby “Caveman Chuck” Coker/Flickr

ソルトン湖沿岸に「カリフォルニアのリビエラ」と銘打ち開発されたボンベイ・ビーチという小さな町がある。長年の悪環境にさらされ、今では「カリフォルニアで最も憂鬱な場所」と呼ばれるまでに変わり果てた。

もともとこの土地は1930年代に別荘地として開発されたのだが、農業排水のケミカルで野生動物たちが大量に死に、さらに1970年代までには洪水で町の大部分が沈んだ。そして今回の大旱魃でソルトン湖の水位が急激に下がり、荒廃した風景が姿を現したため、一層と世界の終り的な雰囲気を漂わせているという。

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アメリカ国立気象局が先日発表した天候予想によると、旱魃は冬にかけてさらに厳しさを増す見通し。雨季の降雨量や降雪量も例年に比べて少なくなると予想されている。

Thumbnail by edwinsail/Flickr

参考記事:「Mashable

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