米マクドナルドが発信した“健康アドバイス”が、「ちょっと矛盾しているのでは」と海外のネット上で失笑を買っている。
話題となったのは、マクドナルドが従業員向けに公開しているリソースサイト「McResource」。健康的に生きるコツなどを掲載する情報サイトなのだが、そのページで「ファーストフードはなるべく避けましょう」とワーカーたちにアドバイスしていたのだ。
「ファーストフードの心得」と題されたこのページ。ハンバーガー、ポテトの写真の横に「不健康なチョイス」とある。反対にサンドイッチの横には「健康的なチョイス」のテキスト。その下の説明文では、「ファーストフード店でヘルシーな食事をとるのは困難です。一般的に揚げ物を避けるのが最善でしょう」と記されている。
さらに次のページでも、ハンバーガーのイラストの横に「高脂肪の食事を取ると肥満のリスクにさらされます」とのメッセージ。すべてマクドナルドが運営するサイトに掲載されていたものだ。
ファーストフードという食事スタイルを全世界に広めた張本人のマクドナルドが、こんなアドバイスをしているのにはちょっと驚きだ。これらのページは複数の大手ニュースメディアにより取り上げられ、数々の批判を浴びた。
自慢の商品を自ら「不健康」とするのは、ある意味滑稽かもしれない。しかし「ファーストフードは健康的に問題ありませんよ」なんて言っちゃうよりは、正直でいいと思うのだが…。あまりにも不本意な注目が集まりすぎたため、マクドナルドは同サイトを閉鎖することとなった。
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参考記事:「ABC News」
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