【動画】大型旅客機のクラッシュテスト、航空事故の生存率は?

photo by puuikibeach

4月末日、世界最大のドキュメンタリーチャンネル「ディスカバリーチャンネル」が主催する、大型旅客機のクラッシュテストが行われた。同チャンネルのドキュメンタリー番組用として実施された企画だが、同時に航空事故での生存率を向上させるための科学検証でもある。

実験の舞台となったのは、メキシコの砂漠地帯。テストに使用された飛行機はボーイング727で、複数のカメラが墜落の瞬間を捉えた。

実験に参加した航空の専門家は、「実際の航空事故のデータが限られているため、今回のようなクラッシュテストは、生存率を向上させる研究において、非常に重要な意味を持つ」と語った。クラッシュテストのデータは、機体の耐破壊性や事故が人体に与える衝撃などを検証するために利用される。

航空事故の生存率は?

実際のところ、航空事故で命を落とす可能性は極めて低いといわれている。飛行機が落ちること自体まれな上に、実際の事故での生存率は何と76%以上だとか(米国家運輸安全委員会調べ)。

1989年に米アイオワ州で起きたDC-10の墜落事故の場合、飛行機が墜落・炎上したにもかかわらず、乗客の約半分が生還した。また近年では、2009年にジャマイカで起きたアメリカン航空のオーバーラン事故(機体は大破)、2005年トロントでの胴体着陸事故、どちらのケースでも、死者は出ていない。

マサチューセッツ工科大学の調べによると、米国内で旅客機の事故に合い命を落とす確立は、1/1400万。毎日飛行機に乗ったとしても、3万8000年に1回、死に至る事故に遭遇するかしないかの確率だ。

ちなみに、実験で明らかとなった、「航空事故での生存率を上げるポイント」は:

  • 出入り口から5列目までの席に座る
  • 通路側の席に座る
  • 離着陸時には、眠らないこと

ソース: dsc.discovery.com

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