職を求め雪道を15km歩く少年とそれを見かけたレストランオーナーのちょっといい話

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偶然の出会い

憂鬱なはずの1日が、偶然の出会いによって最高の1日に…。厳しい現実に苦悩する10代の若者と、そこに救いの手を差し伸べたレストランオーナーの心温まるストーリーが、アメリカのネットで話題になっている。

偶然の出会いが道を切り開くきっかけに

米インディアナ州、朝方に激しい凍雨があった2月なかばのこと。レストランを経営するArt Bouvierさんが店の前に凍結防止剤をまいていると、10代rらしき少年が近づいてきて、彼に道を尋ねた。聞けば、少年の目的地はそこからおよそ10kmほど離れたところにある。

「天気も悪いことだし、バスに乗った方がいいよ」、Bouvierさんがそう告げると、少年は「わかりました。ありがとうございます」と言い残し立ち去って行った。

それから少しして、Bouvierさんが車でコーヒーショップに向かっていると、驚いたことに同じ少年が雪道の上をひたすら歩いている。 Bouvierさんは車を止め、少年に乗っていきなさいと声をかけた。

▼インディアナでレストランを営むArt BouvierさんArt Bouvierさん

少年の名前はJhaqueil Reagan君(18)。彼は2年前に母親を亡くし、年下の兄弟たちの面倒をみるため高校中退を余儀なくされた。その後も自宅から勉強を続け、何とかGED(日本でいう「高等学校卒業程度認定」)に合格したものの、仕事を見つけるのに苦労していたそうだ。ちょうどその日もアルバイトの面接のため、自宅から15km離れた店に徒歩で向かっていたところ。バスに乗るお金すらないほど切羽詰まっていたという。

最低賃金の仕事を得るために、10代の若者が極寒の雪道を15kmも歩いていく…。まるでおじいさん世代の「わしが若かった頃はな…、」で始まる苦労話のようだ。

Bouvierさんは少年を目的地まで連れて行くと、昼食のためのお金を与え、レストランで雇えるかどうか考えてみるよと彼に告げてから別れた。それからほどなくして、BouvierさんはReagan君を正式に雇用することを決意。数日後に少年に電話をかけ、翌週には彼をレストランの一員として暖かく迎えいれた。

Reagan君は地元テレビの取材に対し、「あの人に出会えて本当にラッキーだ。信じられない。仕事をはじめられて、とてもワクワクしている」と語った。

▼Art BouvierさんとJhaqueil Reagan君Art Bouvierさんと18歳の少年

Bouvierさんがこの少年のストーリーをFacebookに共有したところ、想像以上の大反響となり、世界中から少年を応援する声が寄せられた。さらに、この話を聞きつけたインディアナポリスの交通局は、少年に1年間のバス定期券をプレゼントしたそうだ。

「袖振り合うも…」とはよくいったもの。偶然の出会いこそ人生の醍醐味。

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