もしキリストが現代に生きていたなら、一体どんな車に乗りたがるだろうか?現ローマ法王は、“神に仕える者こそ質素な車がふさわしい”と信じている。
庶民派ローマ法王として親しまれているフランシスコは6日、バチカンで開かれたカトリックの交流会で、「最新のスマートフォンやファッション装飾品を所有しても、幸福にはたどり着けない」と説いた。
フランシス下のバチカンのモットーは、“より簡素なカトリック教会”。交流会に集まった世界中の若き司祭や神学生たちに向け、「司祭たちが最新型の車に乗る姿をみるのは心苦しい」として次のように語った。
「仕事のために車は必要だが、どうか質素なものを選んでほしい。高級車が好きな人は、世界中でどれほどの子供たちが飢えにより死んでいるか考えてください」
もちろん法王ともなれば口先だけではない。イタリアのANSAニュースによると、 法王のバチカンでの愛車は、アメリカの“ザ・大衆車”であるフォード・フォーカスだという。
▼フォード・フォーカスのセダンタイプ: photo by lotprocars, Flickr
また、フランシスは法王に就任して以来、歴代法王の住居である法王宮殿には移らず、ドムス・サンタマルタという建物の中の一室に暮らしている。
こういった謙虚な姿勢こそ、フランシスコ法王が世界中で支持を得ている理由だ。今年3月の法王就任と同時に先代ベネディクト16世から譲り受けたツイッターアカウント(@Pontifex)のフォロアー数は、わずか3ヶ月で全言語あわせて250万人から728万人に急増した。
Thumbnail by Catholic Church -© Mazur/catholicnews.org.uk
参考記事:「reuters.com」
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