ブラジルのアラグアイア川流域で、世界で5種類目となる新種のカワイルカが発見されたらしい。科学誌『PLoS ONE』のオンライン版に研究報告が掲載されている。新種発見は実に1918年以来とのこと。
長いくちばしが特徴のカワイルカは、世界で最も希少な動物のひとつ。これまでに確認されていた4種のうち3種が国際自然保護連合のレッドリスト(絶滅のおそれのある生物種)に登録されている。
今回新たに発見されたアラグアイア川のイルカは、アマゾン川の「アマゾンカワイルカ」に非常に類似している。研究チームがDNAなどを分析した結果、新種との見方が強まった。
また、ブラジルの他の川に生息するイルカに比べて、歯の本数がやや少なく、体も一回り小さい。地層の変動により200万年以上前にアマゾンカワイルカから分岐した種だと考えられている。
新種のカワイルカは、アラグアイア川流域に1000頭ほど生息しているとみられる。
参考記事:「BBC」
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