世界一のインターネット企業Googleにまつわる、意外と知られていない小ネタや豆知識をまとめてみた。
1.「Google」の由来はスペルミス
今や「検索する」を意味する動詞(ググる – 英to google)にまでなったGoogleという名称。実は偶然のスペルミスから生まれた。
もともとGoogleは、スタンフォード大の研究プロジェクトとして開発されたもので、当初の名前は「BackRub(バックラブ)」。1997年、開発者のセルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジらは、本格的にサービスを展開する前に名前を変更することに決め、その第一候補が「googol(グーゴル)」だった。グーゴルとは、10の100乗(10100)を表す数の単位。
そこで「googol」というドメイン名が空いているかどうかを調べた際に、たまたまスペルを間違えて「google(グーグル)」と検索し、google.comが取得可能なことを知る。ラリー・ペイジがスペルミスした名前を気に入ったらしく、そのままgoogle.comでドメイン登録したそうだ。
ソース:「stanford.edu」、「itmedia」
2.Googleのフロント・ページは超マルチ言語、宇宙人語もある
グーグルのホームページは、世界各国80言語以上で閲覧可能。異星人語の「クリンゴン語(Klingon)」にも対応している。クリンゴンとは、アメリカの人気SFドラマ『スタートレック』に登場する異星人のこと。マニアの間では定番の言語らしく、クリンゴン語の辞書なども発売されている。
クリンゴン語に設定変更するには:
- 検索結果ページから、右上の「歯車」アイコンをクリック。「検索設定」を選択
- 左メニューから言語をクリックして、ドロップダウンの「クリンゴン語」を選択
するとグーグルのトップページがわけのわからない言葉で表示されるので、同じ手順でまた元に戻してください。
▼クリンゴン語の会話
3.グーグルの初ツイート
GoogleがTwitterで始めてつぶやいたツイートはこれ:
I’m 01100110 01100101 01100101 01101100 01101001 01101110 01100111 00100000 01101100 01110101 01100011 01101011 01111001 00001010
— A Googlerさん (@google) 2009年2月26日
この数列はバイナリコードで、「I’m feeling lucky」を意味している。
4.芝生の手入れにはヤギの群を手配
グーグルは2009年、本社の敷地内にある広大な芝生を手入れするのに、草刈り機を使わず、200頭の“ヤギ”を雇った。二酸化炭素削減と土地の肥やしを同時に実現した、スーパーエコな雑草処理だ。1週間ほどヤギの群を放し飼いにして、雑草を食べてもらったらしい。
ソース:「Google公式ブログ」
5.「Excite」はGoogleを75万ドルで買収できたのに…
Exciteは、世界中でサービスを展開する検索エンジン・ポータルサイト(日本の「エキサイト」は2002年に本家と袂を分けている)。一時はYahoo!と並び、大手検索エンジンの一角を占めていたこともあった。
1999年、創業間もないGoogleは、1度目に100万ドル(約1億円)、2度目に75万ドルでExciteへの売却を試みたが、Googleの価値を見抜けなかった当時のCEOジョージ・ベルはこの提案を一蹴した。
現在のGoogleの時価総額は約2890億ドル(約29兆円)。一方のExciteは、2004年に「Ask Jeeves」(現在のAsk.com)から買収された。
ソース:「techcrunch.com」、「wikipedia」
6.Googleのサーバー数は100万台?
Googleは、世界各地のデータセンターに100万台以上のサーバーを保有しているといわれている。
Googleからの公式な発表がないため、正確な台数はわからないが、「wired.com」の記者がグーグルのデータセンターを訪れたとき、「2008年7月9日、Googleの100万台目のサーバー」と記されたマザーボードが壁にかかっていたのを目にしたらしい。ただし担当者の説明によると、これは累積数で、100万台のサーバーが同時に稼働しているわけではないという。
ソース:「www.wired.com」
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Thumbnail:「by halilgokdal via Flickr under CC」
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