アノニマス、ギリシャ政府に宣戦布告: ACTAへの抗議活動

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Anonymous en la operación Goya

Photo By gaelx

今月に入り、国家権力に対するサイバー攻撃が相次いでいる。3日、ハックティヴィスト集団「アノニマス」が、ギリシャ司法省のWebサイトを攻撃・改ざんした。ギリシャ政府が検討している模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)の調印に対する抗議活動のようだ。アノニマスは、もし政府がACTAへの立場を変えない場合、攻撃をさらに激化すると宣言した。

現在(2月3日23時、日本)、同サイトにアクセスすると、「Under Construction(工事中)」と表示される。攻撃発覚当初は、アノニマスからのメッセージが、動画と共に表示されていた(※リンクはGoogleのキャッシュページ)。

改ざんされたギリシャ司法省のサイト

サイトには、こんなメッセージが記されていた:

We know EVERYTHING, We have your PASSWORDS , We are watching YOU.我々はすべて知っています。パスワードも分かっている。あなた(ギリシャ政府)を監視しています。

NEXT TARGET WILL BE ALL THE MEDIA IN GREECE.
次のターゲットはギリシャ国内のすべてのメディアです。

WE HAVE MOST OF THE MEDIA WEBSITES ADMIN PASSWORDS.
我々は、ほぼすべてのメディアサイトの管理者パスワードを保有している。

We are Legion . This is JUST the BEGINING.
これは始まりに過ぎない。

You have 2 weeks to stop ACTA in Greece otherwhise we will do CYBERWARFARE by defacing 300 sites and all the media and ministries.
2週間以内にACTA条約への調印を破棄しなければ、我々はサイバー戦争を開始する。メディアおよび政府のサイト300個を改ざんする。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=7sCHi1Zw-YI?feature=player_embedded]
ギリシャ警察は、サイバー攻撃があったことを認め、早速調査に乗り出したようだ。

ACTAとは?

ACTAとは、「偽造品の取引の防止に関する協定(仮称)」のことで、先進国主導の「知的財産権に関する国際ルール」だ。模倣品や海賊版に対してより強力な規制を定めて、対策の強化を図ろうというもので、すでに日本やアメリカを含む30カ国が署名している。

条約の具体的な内容は(ウィキペディア引用):

1)模倣品・海賊版の輸出差し止め

2)模倣ラベルの輸入の刑事罰化

3)インターネット接続業者(ISP)による問題情報の削除

以上の点を検討しているようだ。

アノニマスをはじめとする反対派が懸念するのは、3)の「ISPによる問題情報の削除」についてだ。これには、ISPによるユーザー個人情報の提供(著作権保持者からの要求があれば)、著作権侵害の疑いがあるWebサイトの強制遮断などが含まれている。最近棚卸しとなった米著作権保護法案「SOPA」のインターナショナル版といったところだ。これに対し、「インターネットの自由に対する脅威」だとして、反対派が激しく批判している。

インターネットは、権力による統制を嫌う。現在、世界各地でACTAに対する抗議デモが行われているが、各国政府はあくまでも条約を推し進める様子だ。今回のアノニマスのサイバー攻撃を受け、ギリシャ政府はどのような反応を示すのか?

ソース: http://www.reuters.com/article/2012/02/03/us-greece-hackers-idUSTRE8120D320120203

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